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注文住宅を建てる時に失敗しない間取りの決め方
注文住宅は、住む人の希望に合わせて自由に設計できる反面、失敗しがちなのが間取りです。一生に一度の家づくりに失敗しないために、満足できる間取りを決めるコツを押さえておきましょう。
間取りを決めるコツ
家族の「希望・意見」や「生活導線」の優先順位を決める
まず、家族全員の希望や意見を洗い出し、家族で話し合って、間取りに反映させる希望や意見の優先順位を決めましょう。
その時、生活動線を具体的に考えることがポイントになります。
生活動線には、キッチンの近くで家事が完結できる「家事動線」、毎朝、家族が仕事や学校に行く前に洗顔、トイレ、食事などで渋滞しないための「通勤動線」、トイレや洗面台など水回りを使いやすいように配置する「衛生動線」、来客時にプライベート空間が見えないようにする「来客動線」などがあります。
家族の生活スタイルに合わせて、効率的な動線を考え、どの動線から優先して間取りを決めるのかという、動線の優先順位も決めておくとよいでしょう。
その際、5年後、10年後など将来の家族構成や生活スタイルも含めて考えましょう。
具体的なイメージが思い浮かばない場合は、モデルハウスを見学したり、ハウスメーカーに間取りプランを立ててもらったりしてから、それを参考に検討するとよいでしょう。
ゾーニング
ゾーニングとは、空間を用途や機能によって分けることをいいます。
家づくりを始める際には、まず、土地全体のゾーニングから始めます。土地全体の中で、建物、庭、駐車場などをどう配置するのかを決めます。
その次に、住居の内部のゾーニングを行います。このとき、部屋単位で考えるのではなく、リビングなど家族がみんなで使うスペースを「パブリックゾーン」、トイレや浴室は「サービスゾーン」、寝室や子供部屋は「プライベートゾーン」などに分類して、配置していきます。この配置によって暮らしやすさが決まります。
その上で、部屋の広さや間取りを決めていきます。
間取りを決める際の注意点
キッチンの近くで家事が完結できる動線になっているか
ほとんどの家庭にとって、キッチンは生活の中心となる場所なので、キッチン周りの間取りや家事動線が満足するものであることは重要です。
そのため、キッチンの近くで洗濯ができる、浴室や洗面室に近い、ゴミ出しがしやすいなど、キッチンの近くで、炊事・洗濯・育児などの家事が完結できる動線になっていることが大切になります。
生活音に配慮した間取りになっているか
たとえば、子ども部屋をリビングの上に配置すると、来客時に騒音が気になることがあります。また、水回りが真上にあったり、交通量の多い道路に面していたりする寝室は騒音が気になって眠れないこともあります。
どこでどんな生活音が出るのか、間取り図を見ながらイメージして、間取りに問題がないか確認しましょう。
立地環境や方角などを考慮できているか
たとえば、住宅密集地では2階の方が日当たりがよいなど、立地環境で陽の差し方も変わってきます。その場合は、日当たりのよい2階の南側に昼間に家族が過ごすリビングを配置し、1階の北側に夜にしか使わない寝室を配置するなど、立地環境や方角を考慮した上で、間取りを決めるとよいでしょう。