公開日:
|更新日:
福岡・北九州・筑豊・筑後の住みやすさ度合いを徹底比較!
暮らしている地域の住みやすさはとても大切です。防災・治安・気候・子育てに関して快適な環境で暮らすことができれば生活のストレスを最小限に抑えることができます。
今回は4つの地域、「福岡・北九州・筑豊・筑後」の地域環境について詳しくご紹介したいと思います。
交通機関や防災対策が充実の九州最大都市「福岡地区」
福岡市は九州の中でも最大の都市です。本州との繋がりも強く交通機関も充実しています。鉄道は路線鉄道に加えて地下鉄も通っており、空港・高速バス・新幹線も利用できます。
九州の中でも、快適に暮らすことができる都市の一つでしょう。
福岡地区の防災
福岡市は比較的災害が少ない地域です。台風も一年に一度通過するかどうかですし、地震や地滑りなどの災害も少数です。
とはいえ、福岡市は防災対策にも力を入れており、防災センターから緊急時メールを受け取ることも可能ですし、福岡市のホームページからは防災マップ・ハザードマップを入手することもできます。[注1]
福岡地区の治安
九州の中でも人口の多い福岡市は犯罪件数も増加傾向にあります。特に窃盗・ひったくりが多く、ひったくりや自転車の盗難件数が多いようです。自転車を利用する時には保護カバーを使用したり、歩行中は鞄を車道側に持たないことなどの注意が必要です。
また近年、車上荒らしも多発しているようです。車から離れるときには鍵をかけることはもちろんのこと、必要なセキュリティを確保することも大切でしょう。
福岡地区の気候
地形は日本海側に面していますが、温暖な気候で年間の平均気温は17°前後です。緯度が低いことに加えて内湾地形のため、夏は厳しい熱さになります。
夏の夜は熱帯夜となることが多く、大阪市などの大都市に並んで33°以上を記録することも多くあります。
冬場は雪が積もることはあまりなく、雪の影響で交通機関がストップすることも少ないようです。都市高速や路線鉄道が雪の影響により一時的に中断することもありますが、数時間程度で回復することがほとんどのようです。
車もスタッドレスタイヤを使用する必要はなく、雪かきなどに時間を奪われる心配もありません。
福岡地区の子育て
子どもの社会生活や道徳マナーの向上に力を入れている福岡市では、私立幼稚園が120園、市立幼稚園が7園あります。経済的に援助が必要な家庭の子どもに対して「就園奨励費補助制度」が設けられています。
私立幼稚園に3歳から5歳まで通っている家族に対して、入園料・保育料が減免になります。[注2]
交通機関や子育て支援が充実「北九州地区」
本州から九州に入ってきたときに最初に通過する都市である北九州市は、福岡県北部に位置する政令指定都市です。
人口は福岡市に次いで二番目に多いものの、近年は高齢化によって人口は減少傾向にあります。
交通機関は充実しており、新幹線、都市高速道路、モノレール、高速バス、フェリーが利用できるので本州とのアクセスもスムーズです。
北九州地区の防災
北九州市は福岡市内と同じく自然災害の影響があまりない地域です。台風・地震などによって生活が影響をうけることはあまりなく、安心して生活できるでしょう。
また、北九州市では防災マップや外国人のための防災ハンドブックなどを準備しており、万が一の時の準備も備えています。[注3]
北九州地区の治安
ひと昔前は「北九州」といえば「治安が悪い」というイメージが強かったようですが、近年は犯罪件数も減少傾向にあります。
北九州・小倉には暴力団の本部が置かれているため治安への懸念はぬぐい切れないものの、警察によるパトロールも頻繁に行われており一般市民に危害が及ぶことはないでしょう。
とは言っても、ひったくり・空き巣・車上荒らし件数は多く、犯罪に巻き込まれないための対策は必要でしょう。
北九州地区の気候
北九州市の東部は瀬戸内海に面し、北部は日本海に面しているため瀬戸内気候と日本海気候の中間的な配置になっています。
比較的温暖な気候で年間平均気温は17°で冬場もマイナスになることはほとんどないようです。雪や路面の凍結によって通行止めになることはあまりなく、冬場もスタッドレスタイヤを使用しない住民がほとんどのようです。
北九州市の子育て
人口の減少・高齢化を防ぐために子育て支援にも力を入れている北九州市は、子育てがしやすい地域ともいわれています。
物価が安いことに加えて、小児医療も充実しています。件数が多いだけでなく高いレベルの医療を子どもが受けられるように配慮されており、子どもを育てる親によっては嬉しい子育て環境です。
冬場には雪が降ることも…少子化傾向にある「筑豊地区」
福岡県には4つの地域(福岡地方・北九州地方・筑後地方・筑豊地方)がありますが、その中でも内陸部に位置するのが筑豊地方であり、飯塚市、直方市、田川市などが該当します。
以前は鉱工業によって栄えていたものの、炭鉱が閉鎖されることによって人口も減少し、現在では少子化が大きな問題となっています。
筑豊地区の防災
筑豊地区では地域防災計画が組まれており、災害時に安全に避難できるように配慮がなされています。また、地域のホームページから河川の状況をリアルタイムで確認できるので大雨の時なども安心です。[注4]
筑豊地方の治安
筑豊地方の中でも、集落や地域によって違いはありますが、あまり治安がよくないところもあるようです。福岡地域や北九州地域と比べると人口が少ない分、ひったくりなどの犯罪件数は少ないものの、暴力団がらみの事件率は高めになっています。
一般市民が巻き込まれることはほとんどないものの、生活するにあたっては注意が必要でしょう。
筑豊地方の気候
福岡県の南部に位置する筑豊地方は北部の福岡・北九州とは違い冬場は雪が積もることも多くスタッドレスタイヤは必要になるかもしれません。
時には路面の凍結によってトンネルや道路が通行止めになることもあります。交通機関が乏しく、車がないと生活できない地域なので、気候によって生活が影響をうけることもあるでしょう。
筑豊地方の子育て
地域の過疎化・高齢化を防ぐために、地域では子育てネットワークを充実させています。子育てに関する悩みを相談できる窓口も設けられており、地域ぐるみで子育てを応援してくれます。
また「つどいの広場」というものが設置されており、高齢者と子どもがコミュニケーションを取ることで地域の活性化を図っています。[注5]
九州地方最大の河川筑後川が通り、寒暖差が大きい「筑後地方」
筑後地方は福岡県南部に位置する久留米市、大牟田市、柳川市などを含む地域です。
筑後地方の防災
筑後地方には九州地方最大の河川筑後川が通りますが、国土交通省が整備した「防災ステーション」と呼ばれる施設が設置されており、土砂災害や河川の氾濫などの時に市民の安全を確保してくれます。[注6]
筑後地方の治安
筑後地方の治安に関しては軽微な犯罪が多いようです。特に窃盗や傷害事件が多く報告されています。殺人や性犯罪などの重大犯罪件数は少数です。
筑後地方の気候
内陸に位置していることから、夏は暑く冬は寒い、という気候です。一年の間でも温度差が大きく冬場の平均気温は5〜8度で夏場の平均気温は30度近くまで上がります。
年間を通して考えると、比較的暖かい気候配置といえるでしょう。
筑豊地方の子育て
久留米市を中心に多くの子育て支援センターが設けられています。子どもを育てる母親支援だけでなく、幼稚園・小学校も充実しており、子どもが安心して学習、成長できるよう配慮がなされています。
[注1]福岡市:防災・危機管理情報
[注2]ふくおか子ども情報:幼稚園
[注3]北九州市:北九州市外国人のための防災ハンドブック
[注4]飯塚市:河川監視カメラライブ映像
[注5]飯塚市:つどいの広場いいづか
[注6]国土交通省 九州地方整備局 筑後川河川事務所:防災ステーション